窓に寄りかかって立つ学ラン姿。

あいつも、意外と朝は早いらしい…



「おはよ…」

少し緊張気味に挨拶するあたし。

あいつの鋭い瞳が、あたしに向けられる。

あたしの姿を確認して、目を細める瀬戸内。

さりげなく微笑んで、あたしに向かってうなずいた。



これだけの動作でも、妙にドキドキするじゃないか…

クラスの人に、何か気づかれるんじゃないかとヒヤヒヤしながら、自分の席に向かう。



あたしの席に着いた時…

「美月~、ビッグニュース!」