「あっ、そうだ。
瀬戸内くん、牧村さん」

こっちの険悪なムードを知ってか、知らずか…

ハイテンションで、こっちに戻ってくる体育教師。



「今日の始業式も出席簿順に並ばせてほしいんだけど…

明後日から一泊二日のオリエンテーション、バスに乗ったら全員そろってるか、点呼よろしくね」

「はい」

「はい…」

あいつと返事するタイミングが、ぴったり合ってしまった。