「どうしよっかな…
今度の土曜日でいい?」

「…うん」

「場所は、あたしの家でいい?学校から近いし」

「うん」

「男子一人じゃ気まずいだろうし、他の男子も誘っとくよ」

「うん」

あれ…?

あたし、さっきから『うん』しか言ってないような…

情けない友達で本当にごめんよ、愛菜。



「帰り遅くなるかもしれないから、いちお、外泊届出しといたら?」

「うん」

「美月は、あたしの家に泊まることにしとけばいいじゃん。
アリバイなら、協力するし」

「うん」

条件反射でうなずいてから、しばらく考えるあたし。



「…えっ?」

サラッと飛んでもないこと言われた気がする…

思わず、愛菜を見上げた。