「あんた、昨日…」

そこまで言っても、あいつの表情は変化しない。



「だから、何…?」

まさか本気で覚えてないの?

いや…
そっちのほうが都合いいか。



「牧村だっけ…?」

あいつの口から出たあたしの名前。

思わず素直にうなずいた。

「初対面の人間を、あんた呼ばわりすんじゃねぇよ」