「おい…」

おじさんの声に、瀬戸内と同時に振り返る。

ハッと我に返るあたし。

おじさんのこと、すっかり忘れてた。



「お前たち、何やってるんだ?」

頭の上から、おじさんの怒鳴り声が響く。

あたしは慌てて顔をそむけた。



「どういうことだ…」

あたしは何も言葉が出ない。

瀬戸内も黙ったままだ。



「中学生がこんなことしていいと思ってるのか?」

言い逃れできない状況に沈黙を続ける二人。

「お前たちの担任に報告するからな。覚えておきなさい!」

荒っぽくドアを閉めて出ていく管理人。



静まり返った部屋で、あたしは瀬戸内と顔を見合わせる。



どうしよ…

あたしたち、どうなっちゃうの?