♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】

「あ、ありがとうございます…」

涙目であたしを見る沼部。

やっぱり、そんなに悪いやつには見えない。



「ただし、今回だけだよ。

今度あたしの萌に手を出したら、絶対許さないんだから」

「は、はい…」

そんなにスゴンだ覚えはないのに、ものすごいビビられてる。



「本当にすみませんでした!」

沼部はもう一度頭を下げると、逃げるように部屋から出ていく。



「これで、一件落着か…」

腕を組んだまま、あたしを見下ろす瀬戸内。

瀬戸内がふっと緊張を緩めたから、あたしもついうっかり笑顔を見せてしまった。