「ここかぁ……」 お兄ちゃんに教えてもらった柊真の住所。 地図を頼りに、たどり着いた。 閑静な住宅街。 大きなおウチが立ち並ぶ中にあって、ひときわ大きな柊真の家。 「うーん。 さすがにでかいなぁ」 白亜の豪邸を見上げて、ため息をつく。 「うちの家とは、大違いだよぉ。 まぁ、うちは。 パパも普通のサラリーマンだからね~」