「美桜。 やっぱり。 行く気になったんだ」 放課後。 カバンを肩にかけた藍ちゃんが、あたしを見下ろし、ニタッと笑う。 「自分の本当の気持ちを知りたくなった? それとも……。 清家くんの本当の気持ちが知りたいのかな?」 「……っ」 こういうとこ、藍ちゃん、ちょっと意地悪。