「そっか、あたしがトイレに行ってる隙に、そんなことがあったんだ」 泣きながら帰った教室で、藍ちゃんがポンポン優しく頭を撫でてくれた。 ラッキーなことにというか、なんというか。 5時限目の授業は、自習。 だから、騒がしい教室で、あたしがびーびー泣いていたところで、目立たない。 うん、悲しいかな。 あたしは、クラスのアイドル的存在でも、マドンナ的存在でもないんだな。 女子数名が「どうしたの~? 美桜~?」と、声をかけてくれたくらい。