美男子症候群!?



「は? なににだよ」



「拓海くんにもそういうのがあるんだなと思って。あたしなんてほら、コンプレックスだらけだからさ~」




背が低いこととか、ちょっと鼻が上向きなとことか、これといった特技がないことも。



あとはやっぱりね、アレですよ。


あえて言いはしませんが。


特大のコンプレックスがね、ありますよね、ええ。





「変なやつ」




拓海くんはそんなあたしに、小さく笑った。



はじめて目にする優しい笑顔に、めちゃくちゃときめいた。



うわあ、ど、どうしよう!


どきどきする!



顔赤くなってないかな?