「あれから学校ではどうだった? あの彼と、クラスメイトなんだろう?」



「あー……はい」




どう話せばいいものか。


今日までのころと色々思い出して、苦笑いしてしまう。






あのカラオケでの一件があった次の日。



拓海くんとどんな顔して会えばいいのか悩みながら、朝駅の改札を出たら。


またまた不意打ちで拓海くんが待っていた。




「よう、野宮」



「さ、佐渡くん……なんで駅に」



「お前待ってたに決まってるだろ。加藤なら先行ったぞ」




またもや裏切ってくれたな親友!



あたしをフォローする気、まったくないとみた。