「問題あるに決まってるでしょぉっ! 2人まさか、付き合ってるとか言わないよねぇ!?」
「つ、付き合ってません付き合ってません!」
大きなおめめに睨まれたから、急いで否定しておいた。
あたしなんかがミスターと付き合うなんて、おそれおおい。
「じゃあなんで手繋いでたのぉ」
「そ、それは、えっと……」
「うるせえ。付き合ってなくてもキスだのセックスだのするだろうが。手ぐらいで騒ぐな」
面倒そうに言って、拓海くんはさっさと席に座る。
騒がれたくなかったら、手なんて嫌がらせで繋がなければいいと思います!
しかも付き合ってなくても、キスだのセックスだのしちゃうわけですか。
さすがミスター、学校イチのモテ男はすごい。
あたしは付き合ってないのに、そんなこと絶対にできないよ。


