4月の雪は溶けなかった





せんせーと連絡を取り合うどころか、全く目も合わさなくなってから2週間以上が過ぎていた。






不思議なことに、病んだり暗くなったりはせず、自分でも驚くぐらい落ち着いて過ごしていた。






ただ、せんせーがあたしともう別れたいと思っているのではないかという不安は心のどこかで静かにうずまいていた。





でもやっぱり、せんせーを信じていたい…なんていう、健気な乙女のような気持ちにもなる。







好きとか嫌いとか、会いたいとか会いたくないとか、そういう簡単な気持ちではないことはわかっているけれど。