私は、急いで自分の涙を手で拭い今までで一番の作り笑いを浮かべた 「ごめんなさい。 とっても、素敵な由来だなぁって感動しちゃって 私、結構涙腺が緩いんです」 私がそう言うと渉のお母さんは安心した顔をした 「なんか、実桜ちゃん可愛いわね そうだ、お腹すいたでしょ? お昼ご飯作るから、良かったら渉と一緒にお部屋で待ってて 出来たら呼ぶからね」 渉のお母さんは1人立ち上がり台所の方へと消えてしまった