そんな私の誤解を解くように渉が口を開いた。 「実は、俺さ、母親に彼女がいないならお見合いさせるって脅されてんだ…。 訳わかんねーだろ んで、つい彼女ならいるって言っちゃってそしたら、母親が連れて来いって………。 こんなこと頼めんの実桜しかいねーんだよ …頼む」 渉はそう言うと私に両手を合わせて頼んできた。 私は重ねられていた手を離した 触っていると安心するけど…渉に私の鼓動が伝わるのが恥ずかしかった…。