「で?どーした?」 一目につかないよう、ビルの屋上の鍵を借りた。 祐輔は有名人だから。 普段は誰も立ち入らない場所。 風が少し肌寒いぐらい。 「うん。仕事で会うのもこれが最後だから。どーしても伝えたいことがあって。」 「何?」 あたしの目をまっすぐに見つめる瞳は 何一つあの頃から変わってなくて 6年前のあの時に、 戻ったような気がしてしまう 「…ごめんなさい。」 「え?」 突然頭を下げたあたしに、祐輔が困惑する。