彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった



「…ズルい。」

「え?」

「ズルいよ…」

突然そう言って、泣き出したあたしを、優斗君がかばうように包み込む。

「じゃ、ちょっとここで5分休憩入れましょうか?」

咲が気を使って、そう言ってみんなの目線をあたしからそらす。





…あたしには、こんなに支えてくれる人がいる。


強くならなきゃ


彼らの為にも。







彼を思って流す涙は、


あたしを支えてくれる人を


傷つけて



自分自身を苦しめて





きっと祐輔の事も、苦しめるから…