「…ごめん。あたし、祐輔(ユウスケ)と離れ離れになったら、ムリかも。」

卒業式のあった夜。

あたしは確か、こんな風に切り出した。

「は?何ソレ。」

祐輔は、あたしの目をまっすぐ見ながらそう言った。

彼の鋭い視線が怖くて、あたしは目をそらしたのを覚えてる。