「じゃあ行ってくるから」 「うん。頑張って」 夏は、走って行ってしまう。 そして、皆の輪からは少し離れた所で 準備運動をして、 高跳び用の棒とマットを用意してる。 「っあ!」 棒を運んでる途中、夏は体勢を崩して、転んでしまった。 しかも、夏の体の上には重い鉄の棒が落ちた。 「夏…!」 夏はなかなか起きない。 しかも、ピクリとも動かず 体は固まってしまっている。 「っおい!イケゴ!!」 「大丈夫か?」 そのうち数人の男子が来て 夏に問いかける。 でも、夏からは返事がない。