「…!!」 バッと、翡翠が金髪が逃げて行った所とは反対の道を睨みつけた。 「どうしたの?」 私が問いかけると翡翠は私たちの方に振り返り大声で叫んだ、 「早く、中へ!!」 そこで要約、私の耳にもその危機の音が聞こえて来た。 「ポリ公かよ!」 私は「さっさと起きろ!」とハリスを蹴りお越し、家の中へと慌てて入って行った。 次第に大きくなるサイレン。その音に意識が戻った者は口々に叫び合い逃げて行った。 その様子を私たちは二階の私の部屋の窓からカーテンに身を隠して見ていた。