ポタリ…
なんだか少しぬめった液体の音がする。
ポタリ…ポタリ…
私の視線が床に…翡翠の足元に移動する。
「…あ……」
消え入りそうな声を上げた。そこには小さな…赤い水溜りがあった。
私は先ほど握り締められたナイフを思い出した。
あんなに衝撃的な事だったというのに、
そして、さらに自分の手にもヌルリとした感触が伝わってきた。それはナイフについた大量の血液。
少し乾き始めた液体がヌルヌルと固形体になりつつあった。
「何?そんなアホ面して」
翡翠が怪訝な顔を向けて来た。
私は、どんな顔をしているんだろう?
「痛く、ないの?ソレ」
翡翠は途端にポカンとした顔になった。
顔に『はぁ?何を言ってるのコイツ』と書かれているのがわかる。
「こんな掠り傷、痛いわけないでしょ。血は多いけど。」
当たり前の様に彼女は言う。
(やっぱ、生きてる世界が違う)
なんだか少しぬめった液体の音がする。
ポタリ…ポタリ…
私の視線が床に…翡翠の足元に移動する。
「…あ……」
消え入りそうな声を上げた。そこには小さな…赤い水溜りがあった。
私は先ほど握り締められたナイフを思い出した。
あんなに衝撃的な事だったというのに、
そして、さらに自分の手にもヌルリとした感触が伝わってきた。それはナイフについた大量の血液。
少し乾き始めた液体がヌルヌルと固形体になりつつあった。
「何?そんなアホ面して」
翡翠が怪訝な顔を向けて来た。
私は、どんな顔をしているんだろう?
「痛く、ないの?ソレ」
翡翠は途端にポカンとした顔になった。
顔に『はぁ?何を言ってるのコイツ』と書かれているのがわかる。
「こんな掠り傷、痛いわけないでしょ。血は多いけど。」
当たり前の様に彼女は言う。
(やっぱ、生きてる世界が違う)


