(フン、私らしくもない…) 胸が痛い。 自分の勝手な気持ちで 何も知らない少女を血塗られた中へ押し込もうとしている。 申し訳ない気持ちで一杯だ。 (だが、…それでも私は…) 引き返せない。今更。 静か過ぎる夜。 嵐の前の静けさ。 戦いの幕を上げていく。 「明日からたっぷり修行だ。覚悟しときなさい雫。」 ジャコッと銃を構える。 翡翠の翠の瞳には月と銃が映っていた。