私はマンションの前で慶を待っている。



ブォォ――ン…


!!

私の前に黒くてかっこいい車が止まる。

車の中を覗くと、運転席には慶が乗っていた。




「おはよ!」

「…はよ。」


助手席に乗り込む私。

慶は私がシートベルトをしたのを確認すると、ハンドルを握り車を走らせた。




「昨日は寝れた?」

「うんっ。まあまあね!」


本当は、待ち遠しくてあんまり寝れてない(笑)

朝も早く起きて、メイクとか服選んだりしてたし(笑)




「そ。そういえば今朝、お前のマネージャーから連絡あったぞ。」

「え?なんて?」

「“うちの歌姫をよろしくお願いします”って(笑)」

「あはは(汗)」


今朝、慶と一緒に仕事行くこと、一応マッスーにメールしといたから…マッスーが慶に連絡入れたんだな。




「彩良、飯食った?」

「――!」