歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤

「うんっ、そうしなよsAra.♪私たち待ってるから!」


紅が笑顔で言った。




「…うんっ。ありがとう!」


私も紅に笑顔を返す。




「じゃ、あとで…」

「あ…ちょっ・・!」


五十嵐さんはそう一言言い残して、楽屋に入っていってしまった。


五十嵐さんのキャップをかぶされたままの私・・



これ…五十嵐さんのキャップ・・・

五十嵐さん…私にかぶせてきたってことは……




絶対歓迎会に来いってこと?


ちゃんと…キャップを返しに来いってこと・・・?





私の胸は、今まで体験したことがないくらいバクバクいっていた…


そんな中…私はラジオ局へ向かい、いつもより何倍も長く感じたラジオの生放送を終えた。

仕事が終わり携帯を開くと、五十嵐さんからメールがきていて、歓迎会をやっているお店の名前と場所が書かれていた。