歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤

ポロ…‥


涙がこぼれる。






もう何回ここで泣いたんだろう……


自分が慶の代わりになればって、何回思っただろう……


「慶ごめんね」

そう何回つぶやいただろう……








「…け‥ぃ……」




このまま…

もう消えたい……


いっそ死ねたら・・どんなに楽だろう……



慶と一緒に、天国にいけるかな?


そもそも……天国ってあるのかな?






ふと…テーブルに置かれたフルーツの横に置かれた、果物ナイフが目に入る。


私はその果物ナイフを、そっと手に取った…







もう疲れた・・


泣くのにも…

歌うのにも…

慶がいない日常にも…