歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤

みんな顔が沈んでる。無理もない…





「sAra.ちゃん…大丈夫?」


マッスーが私の背中をさする。

私は何も言葉を返さなかった。






「今‥こんな時に申し訳ないんだけど・・」

「……?」


「今日のライブはやる?」

「………」



ライブ……


そっか。今日大阪公演だったんだ……








「慶なしでできるんですか?」


健二が枯れた声で言った。





「ギターなしってのは無理だ。だからアレンジなしの曲を流して、バンドさんたちには楽器を弾くフリをしてもらうしかない…」

「そんなっ…慶がいないバンドなんて・・バンドじゃねぇ……俺は絶対…」


「……やる」



私はボソッとつぶやいた。

健二や他のみんなは驚いている様子。