歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤

「はい!」


サインしたタオルを、駅員さんにわたす私。




「あ、あのっ……写真もいいですか?」

「いいよ」


ちらっとマッスーを見ると、マッスーは携帯で誰かと話している。




「今のうちに撮っちゃお!マネージャーうるさいから!」


私はそう言って、駅員さんからデジカメを受け取った。



「じゃあ‥俺が撮ってやるよ」




iPodのイヤホンを外し、私の手からデジカメを取り上げる私。





「えっ!?てててか、慶さんっっ!!?」


びっくりしている駅員さん。




「あはは。気づかなかった?」

「はい!慶さんにも会えるなんてっ………握手してくださいっっ」


慶は駅員さんに手を差し伸べ握手をしたあと、私と駅員さんのツーショット写真を撮ってくれた。





「ありがとうございますっっ!本当に歓迎ですっ」

「こちらこそ!」