歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤

部屋を見渡すと、楽譜やビールの空き缶があちこちに散らばっている…







ビール相当飲んだな。



俺は飲んでないと作曲できない。

しらふしゃ曲が浮かばない…


だからいつもこうやって飲みながら作曲している。






つーか、やべ。

片付けねーと…


めんどくせーな。



タバコを口にくわえ、楽譜を一枚一枚拾い、自分の部屋へ行く俺。






近々‥社長の所行こ。

この楽譜見せて、今度から『sAra.の曲は俺が担当したい』って頼んでみよ。


他のやつが、sAra.の曲作るなんてイヤだし…



それまで、この楽譜は彩良には見せねー。

びっくりさせてやるんだ。






俺は自分の部屋の棚に楽譜を隠すようにしまい、リビングに戻ると、さっきの彩良のDVDの続きを観た。





その日の夜。


彩良がサイパンから帰ってきた。