歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤

俺は苦笑いを定員に返し、アクセサリーショップを後にする。



買ったのは“ペアリング”

もちろん彩良に。




こんな“輪っか”……ヤツは喜んでくれっかな?

つーかサイズ合ってっかな(汗)?

多分大丈夫だと思うけど……


女に輪っか買うの初めてだから、正直よくわかんね。



けど、彩良がいない間‥彩良のために何かやってないと気が済まない。

つーか落ち着かねぇ。




どうしちまったんだ…?

俺……







《〜〜〜♪〜♪》




車に乗り込むと同時に、ポケットに入れていた携帯が鳴った。




「……」


俺は携帯を手に取り、耳にあてる。





「ただいま留守にしていまーす……ご」

『なにそれー!?思いっきり慶の声じゃんっ(汗)』