歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤

指輪とネックレスを差し出す慶。

私はまず最初に指輪を取った。





「……ん。」


わざとらしく右手を出す慶。



「そっちじゃない(汗)!左手!!」

「ハイハイ…」


慶の左手を取り、ゆっくりと薬指に指輪をはめた。




「慶の指って、まじまじと見るの初めてかも…指すごいね。なんか年期はいってる(笑)」

「昔っからギターばっか弾いてたからな。こんな指になっちまうんだよ…」


慶はそう言いながら、薬指にはまった指輪をぼんやりと眺めていた。




「次」

「はいはい」


次はネックレスを受け取り、ネックレスの端と端を持ち、慶の首の後ろに手を回す。

慶の顔が近い……


緊張して、ネックレスのフックがうまくとめられない…




「……ふンっ・・」


そんな私を見かね、ちょっかいを出すように私にキスする慶。

手からネックレスはスルスルと床に落っこちた(汗)





「早く…」