歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤

箱の中身はなんと……



「ペア‥リング?」

「そ。お前がサイパン行った日‥買いに行った」




箱には、シンプルなシルバーのペアリングが入っている。

私が買ってきたペアネックレスと、なんともマッチしていた。





「嬉しい!ありがとう!」

「こちらこそ。ネックレスサンキュ」


「うん!でも、よく私の指のサイズわかったね?」

「…俺を誰だと思ってる」

「……五十嵐 慶(汗)」


「正解」

「あはは」



そんな会話をしながら、慶はさりげなく私の左手の薬指に、そのペアリングをはめた。


指輪のサイズはピッタリ。

慶に私の指のサイズなんか教えてないのに……恐るべし五十嵐 慶!!






「……ん。」




そして慶は、私が買ったペアネックレスも私の首につけてくれた。




「ありがと!」

「お前もつけて」