歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤

タバコの灰を、灰皿に捨てる慶。



「…用って何?」

「ぁ……えっと・・(汗)」


どうしよう…

今から『このカレー食べて下さい』なんて言えない(汗)




「あ…お会計してもらおうか?」

「さっき済ませた。」

「い!?」


済ませた?



「い、いつ?」

「…さっき便所行った時・・」

「嘘!ご、ごめんいくらだった?私払うから…」

「いいから用を言え。」


ちょっと怖い言い方をする慶。




「あ……あの・・とりあえず出よう。そしたら言う…」


私はびびりながらも、必死に声を出す。

慶は何も言わずにそっと立ち上がり、焼き肉屋さんをあとにした。


私も慌てて立ち上がり、慶のあとについて行く。

駐車場までの道のり、慶は一言も口を開かなかった。






ブォォォ――ン…‥