「うるせぇよ、まもる」

俺は傍で梨穂のまねをする川崎まもるを思いっきりにらみつけた。

俺の傷ついた言葉いいやがって…

「結人クーン、あたしの彼氏をいじめないでくださーい」

百合ちゃんまで便乗してきちゃって。

「結人クンがいじめる~」

「そこ、バカップルいちゃつかないでくれる?うざいから」

「ひどっ!三宅には甘々のくせに!王子のくせに!」

「お前らに王子になっても意味ないし。俺は梨穂だけの王子なの」

「結人…恥ずかしいからやめて」

俺の横で、紙パックのジュースをすすりながら梨穂がうつむく。

梨穂とちゃんと相思相愛ってわかってから、前よりもっと、こういうしぐさが可愛いって思えてきてる。

ほんと…

我慢するのが大変なくらいに、愛しい。