「かわいい。

朝とか、必死に我慢してたんだよ?
キスしたくて仕方なかったし。

…ここで襲っちゃいたいくらい?」

「なっ…おそっ…?!」

観覧車の中でっ?!

「嘘だって。

 ほら、もう終わりだし」

なんだ…びっくりした。

「あ、いま“なんだ”って思ったでしょ。

何、そんながっかり?襲って欲しかった?」

「そんなわけ無いでしょっ!!」

「なんだ、残念。じゃあ、これだけ」

かすかに触れただけの唇。


「っ……」