結人があたしの手をとって歩き出す。
「どこ行きたい?」
「ん~…も一回ジェットコースター」
「まじで?…俺もうそれは無理」
「えー…しょーがないなー…。
あ、あれ乗りたい」
あたしが指したのは、観覧車。
本当は夜のほうが眺めとか良いんだけど
学生のあたしたちにはちょっと無理。
特に百合ちゃんの門限が厳しくて、一秒でも遅れると父親の雷が落ちるとか
「わぁ~…すごい…人が砂粒みたいだよ…」
「砂粒ってたとえ方、初めて聞いた」
笑う結人を横目に、あたしはちょっと期待している。
今日は百合ちゃんにメイクをしてもらって、短い髪をふわふわに巻いてもらって、可愛い服を着て。
でもまだ、ほめてもらってない。
「どこ行きたい?」
「ん~…も一回ジェットコースター」
「まじで?…俺もうそれは無理」
「えー…しょーがないなー…。
あ、あれ乗りたい」
あたしが指したのは、観覧車。
本当は夜のほうが眺めとか良いんだけど
学生のあたしたちにはちょっと無理。
特に百合ちゃんの門限が厳しくて、一秒でも遅れると父親の雷が落ちるとか
「わぁ~…すごい…人が砂粒みたいだよ…」
「砂粒ってたとえ方、初めて聞いた」
笑う結人を横目に、あたしはちょっと期待している。
今日は百合ちゃんにメイクをしてもらって、短い髪をふわふわに巻いてもらって、可愛い服を着て。
でもまだ、ほめてもらってない。

