うん…それが原因なんだけどね。

「あ…結人のやつ、そういえば前島に呼び出されてたけど、今日ってバレンタインだよな?」

「…結人、受け取ってたよ…。あたし…見ちゃった…」


「は…なんだそれ。アイツ、三宅と付き合ってるだろ?」

「たぶん…もう別れるかも…」

あたしはうつむいた。

また泣きそうになってる。

もう十分泣いた気がするけど、まだ涙は出てくる気がする。


「…オレにしない?」

川崎の声が急に低くなった。

「え…何言って」

「本気だよ。オレなら、三宅を不安にさせない。

三宅、不安なんだろ?アイツ、王子だから…女子にもてる。

三宅は、結人はほんとに自分で良いのか、わかんないんだろ?」

何で知って…わかるんだろう。


「オレ、三宅が好きだから」