真司はフッと笑みをこぼした。 「バーカ。俺が離れるわけないだろ? つーか俺の方がお前のこと好きだし。残念でしたー」 意地悪な真司。 でもそこにはさりげない優しさがあって——。 「泣くなよ!」 「うん・・・!」 つないでいた手をもっと強く握った。 どんなことがあっても、離れないように——。 「ケーキ食わない?」 いきなりの提案。 そういえば真司も甘党だからなぁ。 「いいよ!食べたい!」