「うん!また来ようね!」 負けじとあたしも笑顔で言う。 「ってかさ、そろそろ俺のこと名前で呼んでよ」 「えっ?」 「~っ!だから~、“真司”って呼べよ?」 ウソ・・・ 夢みたい・・・ 「分かった!真司!」 照れながらも初めて下の名前で呼ぶ。 「お前の今日の服、似合うな」 何気ない真司の一言に顔が赤く染まる。 「しっ、真司の方が似合うしっ・・・」 素直に“ありがとう”が言えなかった。 それはきっと、真司に本当の恋をしているから・・・