確信のない約束。【上】




「あたし?ひとりだよ」
「じゃあさ、俺もひとりだし、帰んない?」
「えっ?なんで?」
「別にいいじゃん」
「うん・・・分かった・・・」


一応、承諾した。
男子と帰るなんて初めて・・・



桜の木の下をふたりで並んで歩いた。
春風があたしたちを冷やかすように桜の花びらを舞わせる。


「お前さ、俺のこと冷たいと思ってるっしょ?」
唐突な三浦からの質問。