「あたし?ひとりだよ」 「じゃあさ、俺もひとりだし、帰んない?」 「えっ?なんで?」 「別にいいじゃん」 「うん・・・分かった・・・」 一応、承諾した。 男子と帰るなんて初めて・・・ 桜の木の下をふたりで並んで歩いた。 春風があたしたちを冷やかすように桜の花びらを舞わせる。 「お前さ、俺のこと冷たいと思ってるっしょ?」 唐突な三浦からの質問。