確信のない約束。【上】



「引いた・・・よな?」
「引くわけないじゃん。バカァ・・・」
「凛。ぎゅってして?」
「・・・」


あたしは無言で真司を抱きしめた。
いいのかな?
あたしみたいな人が守れるのかな?


「教えてくれてありがと・・・」
「ん・・・」


夕日が沈むまで、ふたりで一緒にいた。
話すとこもなく、夕日を眺めた。


真司・・・
あたしが守ってあげるからね・・・?
傷を癒せるように頑張るからね・・・?