あたしもつられてその場に腰掛けた。 「俺な・・・親父がいねぇんだ」 目をそらして、自らの過去を語り始めた。 「家族って、どういうものか知らないんだ」 「真司・・・」 ———10年前。 三浦真司、6歳。 『直・真司へ。 今日もママは仕事でおそくなります。 おやつは、れいぞうこ。 夕飯は、チンして食べてね。 ママより』