「なぁ。屋上行かね?」 「屋上・・・?どこの?」 「このマンションの!」 「うん・・・いいよ・・・」 真司がちょっと悲しそうな表情をするから、悪い予感を覚えた。 気のせい・・・だよね? 屋上への長い階段を登り、古びた鉄のドアを開ける。 そこに広がる世界——— 夕日が街を照らしていた。 「なにこれ!?めっちゃ綺麗!!」 「あ・・・うん・・・」 「どうしたの真司?」 「・・・」 真司は無言でその場に腰を下ろした。 悪い妄想が脳裏をよぎる。