ガラクタ姫


いらないもの。

全ての音が消し去ってしまった。

あたしはガラクタ。

何も感じない。何も思わない。この悲鳴も。見上げるとあたしを見下しているあの灰色の物体も。

それが何なのかさえ、今のあたしじゃ分からなくなってしまった。

あたしはガラクタ。

あたしの目の前にほっそりとした背丈が高い物が現れる。

人。

ここから見ると、薄暗い。

ぼんやりとそれを見つめると、その人は何かを呟いた。

「なにしてるの?」