帰り道。




私達はいつも通りの道を歩いていた。。




「なあ!この前の「アイシテル」ってドラマ見た?!


あの、華恋が出てる奴!!!
俺さ…ラストシーン、マジ感動したんだけど!!」




「見た見た!!
ドラマ見てて一瞬、華恋が遠い存在だって思っちゃったもん;;」




「確かにな~、芸能人が俺らの幼なじみって言うのが不思議だよな??」




このときの私には瀬、日向、百合が話している内容が耳に入ってきていなかった。




「華恋…??
どーしたの??今日元気無いよ?」




百合が心配そうな顔をして、俯いてる私の顔を覗き込んできた。




「大丈夫だよ~??
元気、元気!!」




私は独自の演技力で、きっと変な顔をしているであろう顔を振り切った。




「…本当に…??」




百合ってこういうときだけ、鋭いなぁ~;;




「ホント~!あ、そだ。
私、玲音とこ行かないといけないから、行ってくるね…??」




「俺も着いてく。」




瀬が私に着いて来ようとした。




「え、一人で大丈夫だしっ?!」




てか、着いて来られたら困るんだけど!!




一応、玲音に直接会って、
また2~3年ここを離れる事を言いたいから。。




昔も、玲音に言わずに東京行ったら、メチャメチャ怒られたし、心配されたから。




怒らせんのはいいけど、心配まではさせたくないから……




「…だけど」




「大ー丈夫、大ー丈夫ッッ!!!」




じゃ、行ってくるね~♪と言い残して、足早にその場を後にした。。