なんだろう…今日は何時もの視線が怖く感じる。



「やっぱり豪に連絡しなきゃ…」



あたしは慌てて携帯を取り出した。



番号が画面に映し出された時だった。



誰かにポンと肩を叩かれ、あたしは恐る恐る振り向いた。



「こんちは♪」



「えっ?あなた…」



そこに立っていたのは…



何時も現れる彼女だった。



「何してるの?」



「あっ…べっ別に何もっ」



思わぬ人の登場に、あたしは茫然とその場に立ち尽くしていた。



この出会いが、波乱を巻き起こすとも知らずに。