しかし…ババ抜き終了後、教えられた罰ゲームの内容に、あたしは少し緊張していた。



───…
──…


『寝ている豪を起こすこと』



「はぁっ…なぁんだそんなことーただ起こすだけでしょ?何で罰ゲームなの?」



ババ抜き終了後に聞かされた"罰ゲーム"の内容に、あたしはほっとしていた。



「安心するのはまだ早いぜあやめちゃん♪」



「なっ何っその不気味な笑い…怖いんですけど」



優斗が壁の穴を指差し、ふっふっふっと笑っている。



「この穴…何であいてるか解るか?ここだけじゃねーあそこもあそこも!」



所々にある穴やヒビの数々を指差した。



「それがどうかしたの?」



「豪がやったんだ…これ全部」



翔太が部屋を見渡して言う。