それから、2人の仲は知れぬまま時は過ぎ、いよいよ試験の日!



これで受からなかったら留年・・・。



いつもはそんな『留年』なんて重い言葉があるテストなんてなかった。



追試があるだけだった。



そんな重いテストにはいつもの五倍くらい緊張が走る。



第一、今までのあたしはテスト前でも勉強をしなくて気楽にやってきた。



だからいっつも点数が悪くて・・・。



0点まで取った事がある。まぁあれは、大熱をひいて休んでたら授業に遅れちゃっただけだけど。



それに、小学校の時の話し。あの頃は、パパとママと羽亜とで楽しかったな・・・。



って、いけない!こんなこと思ってるヒマないのよ、あたしには!!



「テストを始める」



先生のその言葉であたしは鉛筆を握り締めた。

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「終わった~」

「出来栄えゎどぉナニ゛っナニ、久留巳ちゃω?」



そういう言葉を発するのはギャルの愛莉。



「だから、愛莉!」



悠璃に怒られて愛莉は慌てて訂正した。



「出来栄えはどうだった、久留巳ちゃん?」



言い直して何て言ってるのかは分かったけど、愛莉、どうしたんだろう・・・。



いつもは悠璃に怒られてもヤメなかったのに。