―久留巳side―

あたしの誕生日はもう何日も過ぎた。



みんなからはイヤリングとか、ブレスレットとか、ベルトとか・・・。そういう、小物のファッション系を貰った。



中にはケータイ小説をくれた人もいて、それがすっごい面白くて何度も読み返してる。



そして、いつの間にかあたしのファンクラブも作られていた。



そんな2月の半ば。



あたし達は2年生に上がるための試験勉強を開始しております!



試験は2月の終わりごろ。合格発表は、3年生の卒業式の日。



ちなみに、頭がそんなによくないわたくしは、前のテストで学年8位だった大河に無理矢理ご指導を受けさせられている状況です。



「ここは、こうなの」



大河のとっても分かりやすい指導を受けている間、始終奏はあたしの後ろでピリピリしてる。



「・・・妬いてるの?」



って言ったら「バカ」って言われたけど、あの顔は絶対妬いてるな。



でもね、奏さん。



あたしとてこんな指導は受けたくないわけですよ。



仮にも、あたしの本性を知っていて、さらにその本性を好きになってしまった人ですよ!
?



そんな人とは、あたしも一緒にいたくないのです。



でも今は、奏を妬かせてみよう。



どんな反応をするか見物だわ~。



(ちなみに、まぁまぁ頭がいい奏は勉強をしなくても余裕だそうだ)