―悠璃side―


今日だけで10人も久留巳ちゃんファンクラブに人が入った。



藍南はお金の事ばっかり考えてるみたいだけど、あんただってファンクラブ口座に払うんだからね。



それにしても、ギャル文字ばっかり使う愛莉には腹が立つ。



『い』を『レl』にするし、『な』なんか『ナの`』だって!



読めないし!



「日月 日yuzuの 言延 生日ナニ゛っ〒~!!マヂパネェ!チョ~~ウケる!!」

「だから何て言ってんの!」



せめて会話でギャル文字を使うのはやめて欲しい。



「『明日yuzuの誕生日だって~!!マジハンパない!超~~ウケる!!』って言ったけど?」

「だからさ、せめて会話でギャル文字使うのやめて!」

「ィャ レニ 三夬 まっ〒 ノレ U」



だから読めないっつーの!(作者ですら読めないと思う)



「今のゎ『イヤに決まってるし』って言ったんだょ」



・・・やっぱり言っても聞かないらしい。



だったら切り札を使おう。



「あんた、おとといラブホにいたでしょ? しかも、彼氏じゃない男と」

「な、何で知って・・・」



耳元で言ったら、愛莉はビクンと体を硬直された。



「いいんだよ?彼氏に言っても」

「ご、ごめんなさい・・・」



愛莉の首筋に伝う冷や汗がまぶしかった。