―愛莉side―


あたし達久留巳ちゃんの取り巻きのリーダー、藍南がいきなり「久留巳ちゃんファンクラブを作ろう」と言い出した。



活動内容と会費を聞いてビックリ。



「いいんぢゃね?」



ギャル口調でそう言ってニヤリと笑う。



他の取り巻きたちも賛成していて、あたしは会員勧誘のためのポスター作成を担当。



恵奈と悠璃は勧誘係で、マイマイと藍南は会員契約係。(会員契約係は、会員になるための書類を書いてもらう係り)


そんな風に宣伝してったら、早速ファンクラブに入りたいという者。



「あんたは会員ナンバー6だから」

「分かった」



ナンバー6のヤツに、会員カードを渡してやる。



ナンバー6のヤツは同じクラスの・・・篠塚 大河(シノヅカ タイガ)とか言うやつ。



「俺、久留巳の内面好きだから」



とかわけわかんない事を言う。



っていうか、『久留巳』って呼び捨てにすんじゃねぇ!!



マジ死ねよコラ、って心境。



「じゃあ、入会費で300円と最初の会費、合わせて1300円」



マイマイがテキパキと裁いて行く。



篠塚はそれに、気前よく1300円払う。



「じゃ。あんま活動しなかったら1000円返してもらうから」

「ちゃんと活動するし」


やっぱウザい。